吉田誠〜空飛ぶおやじのスローライフ

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zoom RSS 農業ビジネスとは?(1)

<<   作成日時 : 2010/02/05 02:15   >>

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最近、農業ビジネスの定義がきわめて曖昧なまま、農業ビジネスがまるで“流行”のようにメディアに取り上げられている。農産物のデリバリー業、農業関係団体や法人への投資やコンサルティングも農業ビジネスとされ、その事業経営者がまるでヒーローのように取り上げられている。これらのビジネスモデルは、基本的に流通業であり、金融業、サービス業でしかなく、その分野では決して珍しいものではない。単に、扱っているモノが農産物であり、クライアントが農業関係者であるに過ぎない。
そこには、生産者の視点、そして日本農業が直面している構造的な問題の解決という基本的な視点が欠けているように思うのは私だけだろうか。

農業ビジネスの私なりの定義は、生産者の企業化、農業経営のビジネス化、産業化を実現するビジネスモデルのことであり、ひいては日本農業の構造的問題の解決に多少なりとも寄与するものというものである。

農業は、生産技術に関して特有のリスクやスキルを有しているものの(この点を認識していない、または、軽視している企業は得てして農業参入において失敗している。)、事業経営という視点から見れば、基本的に製造販売業(中小企業規模)とほぼ同様のマネイジメントが必要となる。言い方を変えれば、製造・販売事業者が当たり前のようにスキル回避や収益確保のために努力しているマネイジメントを農業に持ち込めば、農業生産という事業が持続可能な事業、つまりビジネスとなり、産業となるということである。さらに言えば、日本農業の再生のためには、企業の農業参入という視点からのアプローチよりも、農業、生産者の企業化、ビジネス化が重要だと言えると思われる。
そして、マネイジメント・スキルの導入という意味においては、農業分野はきわめて白紙に近い状態にある分野であり、その導入・移植によって、自立した持続性のあるビジネスとして成立する可能性が十分ある未開拓の分野であると言うこともできると考えられる。

では、マネイジメントの視点から、農業経営がビジネスとして成立するためのポイントとは何だろうか。

まず、一点目は、プライス・メイキング。プライス・メイキングとは、生産コストを管理し、再生産コストをベースに製造者が商品の価格決定に主体的に関与することだが、もちろん製造業分野ではきわめて当たり前のことだ。だが、農業経営においては、長らく「委託販売方式」(生産者、JAともに価格形成に関与せず、実需に基づかない系統市場相場で価格が形成される。)に依存して来た結果、生産コスト管理、生産コスト削減に対する意識、スキルはきわめて低い水準にある。産業界において、生産コスト削減が長い間、重要視されて来なかった分野は、農業分野だけである。これは、食管制度に代表される市場価格支持制度、関税障壁による保護主義を続けて来た政策的背景に基づくものだ。
<続く>



新版GAP入門?食品安全と持続的農業生産のために
GAP普及センター
田上 隆一

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