吉田誠〜空飛ぶおやじのスローライフ

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<<   作成日時 : 2010/11/11 01:19   >>

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TPPが大きな問題として取り上げられています。
ただ、メディアの取り上げ方には、
いつものようにかなり問題があるように思います。

国際的な市場自由化の潮流は、
さまざまな国、地域の思惑が絡み合っているとは言え、
どう考えても拒みようのない流れですし、
国際社会の健全な発展のためには必要な方向性だと言うのが大方のコンセンサスでしょう。

その中で、多国間での包括的協定(EPA)と二国間の協定(FTA)の
いずれを選択するのかは、相手国との関係性や地域内状況を勘案しての戦術的な問題になります。
そういう意味では、TPP参加がその選択肢の中で優先的な選択肢であるかどうかについては、
十分な議論が必要だろうと思います。

メディアの取り上げ方で、かなり問題があると思うのは、
国内農業への影響についての報道です。
確かに、酪農製品、肉については、かなりの影響が出るでしょう。
また、加工食品の原材料となる農産物や農産物を原材料とした完成商品については、
限定的とは言え影響が出るものと思います。

しかし、生鮮野菜や米については、
本当に具体的な影響が出るのかどうかについてはきわめて疑問です。

小さなみかん農場を営む者としては、
かつての牛肉、オレンジの輸入解禁のときに、
みかん農家への影響が大きくセンセーショナルに報じられましたが、
実際にはほとんど影響がなかったことを思い起こします。

そういう意味で、
今回も政治的扇動に乗っかっような報道が多いように思います。
冷静で深みのある報道が少ないのは、やはり、農業への理解度が低いせいなのでしょうか。
それとも日本メディアのカルチャーなのでしょうか。

「TPP参加で日本の農業は壊滅する。」とヒステリック叫ぶ人々は、
現在の日本農業のひっ迫した現実とその原因をどう考えているのでしょうか?
日本の農業再生の具体的なビジョンをどう描いているのでしょうか?
賛成であろうが反対であろうが、それを明確にした上での論争が必要なはずなのです。

メディアの扇動的な記事が問題なのは、
いまの日本農業を困窮に追い込んだことに本来責任を持つべき人々が、
日本農業のひっ迫した現実から生産者や国民の目をそらし、
彼らの責任をTPP問題に転嫁し、隠ぺいすることに力をかしかねないという点です。
混乱の中、大きな構造的な変革が起こりうる今の状況を、
またしても後退させかねないということなのです。

日本の農業をどのような姿にするべきなのか、
どの分野、どの層、どのモデルが国際競争力を持ちうるのか、
どの分野、どの層、どのモデルを保護すべきなのか、
どの分野、どの層、どのモデルを市場原理による淘汰にまかせるべきなのか、
いま日本農業の具体的なビジョンがシビアに問われるべき時なのです。

ヒステリックな扇動の裏には、
必ず守るべき利権を持つ人々がいるという歴史的事実を、
大義を振りかざしながらビジョンを示せない者は私利私欲で動いているという歴史的教訓を、
いま一度僕たちは思い起こす必要があります。

冷静で長期的な視点と、
本質的、構造的な問題解決へのビジョンが必要です。













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