吉田誠〜空飛ぶおやじのスローライフ

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zoom RSS 6次産業化って

<<   作成日時 : 2011/11/08 18:16   >>

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今日、親しくしていただいている社長さんから、
国の進めている6次産業化事業について意見を聴かれました。

どんな施策にもメリットとデメリットがあるものですが、
この事業はデメリットの方が多いかもしれません。

まず、基本的には、
言葉こそ新しいものの、
昔から農業生産者、流通事業者、食品加工業者、実需者(小売、外食など)がバリューチェーンをつくることは、
ビジネスとして当たり前に行われて来たことですよね。

例えば、米生産者と酒造業者と酒屋さん。
果菜生産者と果汁製造業者と飲料製造販売事業者などなど。
つまり、中身については、目新しい要素はないのです。

また、あくまでもビジネスなのですから、
補助金という税金を投入すること自体が問題ではないかという疑問が生じますよね。
だって、これまでは、民間事業者が自力でリスクテイクしながらやって来たことなのですから。

この視点から見れば、
政治的には、人気取りのバラマキ政策だと批判されても仕方ない面があります。
また、お役所的には、
予算確保のためには都合の良い施策だという指摘をされているのも頷けます。

では、メリットはないかと言われると、
それなりにメリットはあると考えています。
系統市場への無条件委託販売だけに依存して来た、
多くの生産者が、
自分もバリューチェーンの一員であることに気づき、
地域の異なる分野の事業者や専門家との連携により、新たな販路を開拓できるということを理解するきっかけとなりました。

そういう意味では、大きな意義があったと言えるのではないでしょうか。
でも、基本的には、やはり自助努力すべきビジネスなのですから、
お役所の施策の在り方としては、
誘導し、啓発するためのモデル事業として
時限的(2〜3年間に期間を切って行う)施策として行うべきものだと思います。

そういう意味では、
既に役割を十分に果たしたと言えるのではないでしょうか?
現在、国が来年度に向けて農業ファンドの創設を進めているのは、
そういう意味では正解だと思います。
補助金から投資資金にシフトするのは、ビジネスの自立のためには、当然のことですから。

問題は、本当に補助金を廃止し、
ファンド(自己資金調達)に切り替えて行けるのかどうかでしょう。
バラマキで選挙につなげようとしている政治家と
補助金で潤っていたコンサル(?)の方々が反対する可能性が高いでしょうから心配です。

6次産業化の審査員を務めている友人によると、
認定された事業のほとんどが新規性も独創性もないのだとか、
予算消化上認めざるを得なかった案件が多いのではないかとのこと。

僕もいくつかの事業に絡みましたが、
気になったのは、コーディネーターと呼ばれる方々のレベルの低さでした。(大変、失礼ですがm(__)m)
ビジネスとしては、とても投資はできないなあと思う案件が多かったのは事実です。

また、ブランドの意味も、農業ビジネスの現実も、マーケティングの意味も
本当にわかっていないのに、良くやるなあと…。(またまたm(__)m)

今はみんなHAPPYかもしれないけど、
数年後いくつの商品が事業として残っているのでしょう?
ブランドとは最低3世代にわたり、高い品質と顧客満足を継続できてやっと形成されるものですから…ね。

融資を受けて設備投資した事業者は、
大丈夫なのでしょうか?
コーディネーターのみなさんは、
補助金がなくなっても、ちゃんと責任を持って事業リスクの一部でもテイクしてあげてくれる覚悟はあるのだろうか?

心配ですね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 そのとおりだと思います。
 プランナーの人のレベルは本当に・・・です。
 一次産業も満足にできていない状況なのに、6次産業っていうのは聞こえがいいだけで、夢物語だと思います。
 私は農業者はまず二次産業を学び、六次を目指すのではなく、とりあえずは1.5次産業を目指して、そして二次産業になっていけばいいと思います。
 6次産業って何だか新しい産業を創造するんだ!っていう響きですが、二次産業を目指さばいいだけだと思います。
 そこで製造業者の方々と一緒になって、経営を学び、価格決定を学び、ブランド化を学びすればいいだけのことだと思います。
 農業というくくりが必要なく、オランダのように農林水産省はいらず経済産業省のなかの一つの庁になればいいのだと思います。
 6次産業化で儲かるのは、6次産業化がいいですよ!と煽る人達ばかりではないでしょうか。
 
やまびこ
2013/03/14 01:11
やまびこさん、そのとおりですね。
波乗りおやじ
2013/03/25 23:16

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