吉田誠〜空飛ぶおやじのスローライフ

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zoom RSS 未来がかかる生産者の品目別連合

<<   作成日時 : 2013/02/10 20:36   >>

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農産物の流通において、最も問題なのは、
量販店における価格形成と市場における価格形成だろう。

まず、量販店における価格形成の問題は、
農産物やその加工品が、量販店に至るまでに通過して来た
生産、流通、加工などのコストの積み上げを無視して決められる点にある。

では、彼らはどのようにして価格を決めているのか?
誤解を恐れずに、わかりやすく言うなら、競合他社の価格を見て決めているに過ぎない。
隣の店舗の価格を横目で見ながら、自社の利益率のみを考え価格を決めているのだ。

そのために、生産者や中間流通事業者、加工事業者に対する
いわゆる「買いたたき」が日常的に行われている。

圧倒的なバイングパワーを背景に、
この値段で調達しろ、できなければ契約を打ち切り、他に頼むだけだと言う、
傲慢ともいえる一方的な契約が交わされることになる。

彼らは、生産者や中間流通など、いくら潰しても、ほかにいくらでも替えがあると、
高を括っているのだ。

その商品が余剰状態になれば、
これまた一方的に返品するというきわめて異常な行為を日常的に行っている。
自社は一切リスクを取らないわけだ。

一方、市場でも、
こうした圧倒的なバイングパワーを誇る量販店の言い値がまかり通っている。
今や日本の市場では、実質的な競(セリ)は行われていない。
荷受人は、ほぼ量販店の言い値で価格を決めてしまっている。

しかも、余剰が出た場合には、
市場も一方的に返品し、出荷受け入れ拒否、つまり生産者の出荷停止を一方的に通告することができる。

市場の本来の機能である公正な価格形成機能を失い、
また、競による価格形成昨日と裏表の関係にあるもう一つの重要な機能、
需給調整機能も同時に失っている。
彼らのやっていることは、市場がリスクテイクせずに、すべてのリスクを生産者に押し付けていることに過ぎないのだ。

これを後押ししているのが、自治体と、農協団体だ。
競による公正な価格形成と自給調整を前提とした無条件委託販売を未だに続けている農協組織。
市場の言うがまま、出荷停止を受け入れる農協組織。
生産者にとっては、まったく意味のない産地間競争を煽る自治体。
彼らもまた、すべてのリスクを生産者に押し付けているに過ぎない。

この問題をクリアするためには、
生産者と中間流通が連携し、世界の組合組織の標準である全国規模の”品目別連合体=組合”をつくるべきだと思っている。
それができれば、生産者自らが作付計画をコントロールし、自給調整することが可能になる。
コストに基づいた価格形成の当事者にもなれるのだ。

国際市場や気象予報を観ながら、出来高を予測し、作付け面積をダイナミックに変え、
需給調整をすれば良い。
コストを無視した買いたたきをするような量販店や市場には、
生産者の意思により出荷しなければ良い。

生産者が品目別に連携できるのか、流通事業者や資材供給業者が生産者を支援できるのか。
そのことによって、生産者が量販店や市場と対等な立場に立てるのかどうかが、
日本農業の未来の重要な分岐点となるだろう。

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