吉田誠〜空飛ぶおやじのスローライフ

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<<   作成日時 : 2011/04/23 00:48   >>

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リスクマネジメントには二つのマネジメントファクターがあります。

一つは、
起こりえるリスクの発生を最小限に抑えるためのマネジメントです。

わかりやすく言えば、予防措置ですね。
悪評高いコンプライアンスなんてのはこの一つです。
管理部門に属する人間は、何故かこれが大好きなんですね。

自らの保身もあるのでしょう、
何でもかんでもルールをつくれば予防できると思っている節があります。
何か起きても、「これだけやっているのだから」と言い訳できるとでも思っているのでしょう。

組織を職員を委縮させ、本来の業務の遂行に支障をきたすほど、
どんどんルールや書類を増やします。
仕事ができない人間ほど、不要な仕事を増やすという法則です。

もう一つは、
起こってしまったリスクの影響を最小限に抑えるためのマネジメントです。
実は、こちらこそリスクマネジメントの本分だと言うことができます。

何故なら、
事故や災害の発生を完全に防ぐことなど、
現実にはあり得ないからです。
絶えず、リスクが生じたときのことを想定し準備しておくことこそが重要なのです。
そして、その時にこそ本当の力、能力や英知が試されることになります。

残念ながら、前述した管理部門の人間というのは、
このいざという時にその弱さや浅薄さを露呈してしまうようです。
その理由は、「現場を知らない」ということに尽きるでしょう。

今回の震災で、
「想定外」という言葉が話題になりましたが、
注意すべきことがあります。
それは、本当に想定できなかったのか?と言うことです。
何故なら、「想定内」であれば、事故も災害も起こっていないはずなのですから。

今回の福島原発の事故の場合は、
完全に「想定できたはず」だと言えるでしょう。

何故なら、研究者や技術者が幾度も津波対策の脆弱さを指摘して来ているからです。
それらの指摘を無視し、
いや、指摘すること自体を許さず、指摘した者は排斥するという、
「原子力村」の「排他性」と「意図的不作為」こそが今回の事故の原因だと言えます。

また、事故が起きた後の対応も、
あまりにも稚拙で杜撰だったことを考えると、
何の準備もできていなかったことが明確です。

原発推進のために自らつくりだした「安全神話」に自らが溺れてしまい、
責任と使命を忘れ、保身と既得権益の保全に汲々として来た結果、
対応できる人材も資材もノウハウもない状態に陥ってしまっていたのです。
現場を知らず、実践的な知識も能力もなく、責任感も希薄な者たちしか残っていなかったのです。

それが、
住民の生活崩壊、風評被害、現場作業員の被ばく、電力不足などの二次災害を招いている
本当の原因だと言うことができます。

福島原発事故は、
自然災害の恐怖ではなく、
人的災害の恐怖を示す大きな教訓としなければならない事故だと言えるのではないでしょうか。
これは紛れもなく「人災」なのです。





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